本谷川水系 キウハ沢
沢登り4本目はヒルの聖地だ。
キュウハ沢、キューハ沢。キウハ沢。
と、ネットで調べると沢山の書き方が出て来ますが、
昔の本だと「キウハ沢」と書かれているのでキウハ沢と記録していく事にします。
足首の軽い捻挫により躊躇していた沢ですが、
やはり仲間との遡行は楽しいので行きたい気持が大きくあり、
多分、本当は休むべきなのだろうけど
「沢にどうしても行きたい。」
「どんな渓相なのか気になる。」
という、ワクワクな気持が予定日の前日になると一杯になって
足の捻挫など気にせず当日を迎えました。
今日のメンバーはSさん、Fさん、Oさんの4人で遡行。
前日、秦野市は夜に凄い豪雨が降っては弱まって、夜中ずっと雨が降り続けていました。
朝を迎えて窓を明けてみると空気が冷えているうえに
地面は雨が上がって数時間しか経ってない様子でした。
「これは沢は水量多そうです。」と、思いながら待ち合わせ場所合流。
最近はホントこの流域によく来ているなぁ〜と思いながら、いつものようにキウハ沢出合へ到着。
この出合には昔、小屋がありその跡を物語る石積みがよく見れば残っています。
(誰も気にしないか。。。w)
林道を3m程歩いて寿尾根の看板を足下に見つつ、沢装備で堰堤を径路から越える。
前回、素通りしていた名物のキウハの飛行機エンジンを今回はきちんと確認しましたw
4つ目と5つ目の堰堤の間にあるのかな? 忘れちゃったw
エンジンは他にもキウハの大滝の上と、沢の中に沈んでいるものがあるそうです。
前回時間をかけた(かかちゃった?)ゴルジュに到着です。
最初のF1はへつりで取り付きヌメリに注意しながら簡単に越える事の出来る4m程の滝です。
F2は左側のカンテっぽい所を登り、へつりのトラバースで越える場所です。
前回の四町四反の時に足が滑って登れなかった場所に到着したが、
今回はOさんが容易に登りきってしまった。
しかも靴フェルトなのに!Fさんと共にポカーンでした。
さすが岩屋さんです。すてき。
私も2回目だから前回よりすんなり登れました。
ここを越えると滝の間の切れ込んだスタンスをへつりでトラバースする場所に到着。
ここが前回、意思の疎通があわず時間がかかってしまった場所。
私が到着したらすでにFさんは対岸へ渡っていたw
ここも念のためFIXして通過しました。
昔の本だと
「F2八メートルが現れ、沢を右岸に渡り、岩の乾いたカンテ状を登るがちょっと緊張する所だ。」
と書いてあるのですが、この本のF1の滝の越える説明が「左岸を登る」と書いてある。
アレ?右岸じゃなくて?
昔は左岸が登れたのか?そんなふうにはとても見えないのですがw
まぁ、いいや。
「ゴルジュは途中で巻く。」そう聞いていたが、前回と同じ所を巻きました。
水量が多くてこの先の滝も登れないですけどねw
ゴルジュを突破し、四町四反(手沢)ノ沢との出合に到着。
キウハの大滝は悠然としていてこの先が渓相がどんな感じなのかワクワクさせる感じです。
ま、当然登れないので竜ヶ馬場東尾根で巻き、
大滝の落ち口あたりで懸垂下降をして沢へ戻りました。
沢へ下りてまだまだ続く、ここから小滝を越えつつ。
2番目に大きな滝、9mくらいある滝だったかな。
当然越えられないので右から巻きました。
今回、くもりだったので写真がブレてしまっている物が多かったです。
ここを越えても小滝や5〜6mのスラブ滝がありつつ、沢はどんどん標高を上げて行きます。
今回は丹沢山まで詰める予定でしたが、
大ガラン沢へ入って天王寺尾根に詰めげる事にしました。
私の足の具合が芳しくないからでしょうか?
小滝が続いて、ゴーロ歩きも続いて滝が現れ。。。
滝と滝の間の感覚が長い所は長いと感じ、ゴーロ歩きが疲れる感じでした。
滝はどの滝も水量が多いからか?綺麗で迫力あり、時に快適、時に嫌らしく登らせてくれました。
今回は積極的にロープを出して頂きました。と、いっても滝場では出してないかな。
沢床はヌメリが多く、滑る箇所を確認しつつ歩いていました。
当然、滝もヌメリが多かったです。
スラブではない滝で「ロープ出す?」と問われましたが、「いらない」と拒否する私w
今日は登れる自信があったから登ってやった。
なんだか今日は登攀意欲がすごくあったらしいw
というか、取り付いてみるとガバもあるしスタンスもあったりするので
私にはちょうど良い滝が多かったのかもしれません。
ただ、嫌らしいのはヌメリが多い事。
低い所でもヌメリの上に乗るとつるるんと足が動きますからね。ゴムソールの弱点。怖い。
しかも足首捻挫中なので「ぐきっ」とまたやるのが怖くて。
今日は巻きでのトラバースとかで足首が左右に力を踏ん張る場所は怖いと
共に痛くならないようにという不安の気持が大きくなんだか気持的に疲れました。
沢を歩いてスカっと気分は良かったけども、内心疲れていたかもです。
沢にいると疲れを感じないからわかってないけどもw
どれも10mは無い滝が現れ、適度な登攀で楽しい沢です。
大ガラン沢と支流が分かれる場所では、支流は左に大きくカーブします。
それと共に水量もかなり減っていました。
大ガラン沢は水量無しのガレ場の山です。ここの出合で靴を履き替えました。
途中、何度かOさんがヒルの挨拶を目撃していたようですが、
実際にヒルに取り付かれていたのは数匹だけで、
喰われたのはSさんと私だけでした。両者とも手を噛まれましたw
休憩中は感じなかったのですが突然チクリと痒みを感じました。
私は手荒れが酷いので手袋が濡れて圧迫されて痒くなる事も多い為、手湿疹の痒みかな?と思っていましたが、なんかチクリチクリ来るな〜と目をやると、、、。
おぉ、食い付かれとる!
初めてヒルに献血させてしまいました。
喰われるのは嫌だ嫌だと毛嫌いしていましたが、
実際に喰われてみるとなんだか面白かったですw
本当はずっと観察してみたいところでしたが、
そんな事してる場合ではないので塩かけて剥がしました。
水でしっかり洗ったつもりが足りなかった様子でその後も血が止まらなかったです。
左の人差し指、手袋のギリギリの部分を噛まれた。
詰め上げ中も血が止まらず左手流血しながら天王寺尾根を目指しました。
この詰め上げまで30分くらいだったでしょうか?
急な斜面ではありましたが尾根に乗ると獣道らしきしっかりした踏み跡があり歩きやすかったです。
まだかなー?と思いつつ登っているとポンと天王寺尾根の途中に出ました。
ここから天王寺峠まで10分程度で着いた場所だったと思います。
原生林豊かでいい尾根でした。
そのまま自分のペースで下山は歩かせてもらい、途中2度転びまして。。。
今度は左足もちょっと捻ってしまった気がしますw
途中、クモガフチ径路の取り付き口を確認しました。
天王寺尾根は途中、作業径路が2カ所あるんですけど、何処へ続くのか?気になる所です。
こうして何事も無く無事に林道へ戻る事が出来ました。
沢では誰にも会わず登山道で1組の登山者に会っただけでした。
キウハ沢は私の持っているガイドブックだと、「初級者がレベルアップするにはちょうど良い難度」 と書かれていたのですが、私にはちょうど良い沢で楽しかったです。
沢にかかる滝はどれもいい滝ばかりでしたし、登攀できない滝は巻いたり。
その巻きも藪木が多い所を登ったり、自分でセカンド確保させてもらえたり。
楽しかった。
Fさんの支点の取り方とか半マストで確保したり。
そうゆうのすると沢屋って感じしますわぁ。
今回はブラシをホームセンターで購入したので歯ブラシタイプのを持参したのですが、
細すぎて広い面積の苔を落とす時にすぐ落とせなかった。
ワイヤーブラシだと岩を傷つけてしまうのが嫌なので使いたくない。
すぐ苔落としたいなら普通の亀の子タワシが無難なのかなぁと思いました。
足首はかばって歩くからか?今度は膝が痛くなってしまったりw
あちこち痛いwww! 山は長過ぎなければ行けると思いました。
帰宅して両足首に湿布貼って寝ましたw 湿布が気持よくてたまらなかったです。
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