谷太郎川水系 鳥屋待沢左俣

今年の沢登り2本目は鳥屋待沢。
山の仲間Uさん、Fさん、Sさんと4人で遡行してきました。
大山三峰山へ突き上げる沢で、谷太郎川へ流れ出る水量もそこそこ豊富な沢でした。

 当日は気温が20度を越えました。まだ、4月だというのにです。
寒いかな?と思っていた沢登りは夏の沢登りを感じた遡行となりました。
出合から大きな堰堤を越えると河原に出ます。そこから先で入渓となります。
緩やかに沢歩きから時折大きな釜を持った小滝が現れ単調な沢歩きに刺激を与えてくれました。
沢はヌメヌメしており、アクアステルスでは滑る場所を把握していないとつるんと滑ります。
昨年、私は奥秩父の沢で派手にヌメリで転んで星が見えたので、
あの恐怖が蘇り慎重になりながら歩いてしまいます。
沢筋では、ハルユキノシタが所々で咲いていました。
写真は完全に失敗。花が目立ってないからよくわかりませんね。。。
日影で咲いてるの撮ればよかった。。。!
だんだん暑くなって来て、シャワーしても良いくらいでした。
12m大滝は左のグズグズのザレ場をトラバースします。
落石があるので一人ずつ渡ります。
トラバース得意になりたいんだけど足の置き方が悪いらしい。。。
その後は小滝とゴルジュが連続して現れ、
前半の単調な沢歩きから一変して沢登りになってきました。
今日も天気に恵まれいいお天気で、日向に居るとジリジリ日焼けする感じを受けます。
鳥屋待沢は途中で沢が二俣に分かれます。
今回は左へ進路を取りました。
左俣には「マク岩」という巨大な1枚の岩壁があり、見るのを楽しみにしていました。
左に進路を取ると少し歩いて「マク岩」が現れました。
なんとも不思議な光景でした。
苔むした岩壁が奥まで続いています。まるで人工壁のようです。
上を見上げると自然の造形物に感動していました。
本当に見れてよかった。もっとゆっくり眺めていたかったとも思いました。

マク岩

マク岩の先はガバのホールドの10m滝が現れ、ミニゴルジュが続きます。
登れないハングした滝が出て来て巻いたのですが、
沢も終盤でそのまま尾根に詰め上げてしまいました。
急な登りを汗を垂らしながら登ると三峰山の山頂へ到着しました。
てっきり途中の登山道に出るかと思っていたのですが、
山頂に出たのでなんだか気持がよかったです♪
下山のルートは宝尾根で車の場所まで戻ります。
宝尾根も今回、密かに楽しみにしていた尾根でした。
宝尾根は登山道からP777あたりくらいまではヤセ尾根のいい尾根でした。
途中、トラロープの設置があり、危険場所は多いので注意は必要な尾根でしょうか。
標高600m付近にて尾根を左に進路を取らないとならない場所で先行者そのままスルーしてしまいますw 鹿柵がポイントだと言うのを頭に入れてたのですが。。。
今回、宝尾根は最後まで歩く事が出来ませんでした。残念。
直進した尾根は大小屋沢の左岸にある尾根で、水源林の赤帽杭が所々で埋まっていた。
それにマーキングが随所にあり、踏み跡もしっかりとあるので歩きやすい尾根でしたが、
自然林から植林に変わると踏み跡が不明瞭になりました。
視界も無く、そのまま尾根づたいに下りた場所はマス釣り場の裏でした。
申し訳ない気持でその場を後にしてくてく林道を歩いて車まで戻りました。

マス釣り場のとこにあった宝の山の石柱







心配していたヒルの攻撃は足下に何匹か付いていたり、
スパッツの中に居たのを発見したりでしたが最後まで吸血されずに済みました。
今回、塩を持って行こうとギリギリまで「塩!塩!」って呪文のようにつぶやいてたのに、
直前で用意するの忘れてしまい、持って行くのわすれましたが持ってた方が良かったです。

♣♣
今回の沢は、前回の弥七沢よりは滝の登攀や高巻きのレベルを考えると、
グレードは少し上でした。
自分の持っているガイドブックによるとグレードは「初級上」とあり、その通りかな?と思いました。
沢を歩いてると足下がおぼつかず、まだまだ沢慣れしていない自分を痛感しました。
こんなにも安定感がないのかと。
トラバースは嫌いではないのだが、まだまだヘタレのせいか?
トラバースが上手くできない。Sさんみたいに得意になりたいと強く思いました。
巻く時も取り付きが危なげな場所があったが、登ってみると意外と行けるものだった。
怖かったらロープを欲しがる事は必要なのだろうけど、
自分が行かれそうな所は自力で登ってみないとわからないものだと思いました。
決して危険をおかしてる訳ではなくて、フォローがあっての登りでもあります。
「甘え」は人を成長させない。
自分もまだ自分自身を「甘え」させているからヘタレ脱出出来ないのかなぁ〜?
なんて、思った日でした。。。
ヘタレでも、てくてく自分の道を探して信じて歩き続けるしかないのだなぁ。

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