荒雄川支流 保呂内沢西ノ股沢~保呂内沢本流 2日目

2日目の朝。
朝は昨晩、飯盒で炊いたご飯の残りで鮭雑炊。うめぇーっす!


目の前の滝は昨日の雨が降る前に様子が戻っていた。

支度を済ませて今日は西ノ股沢の遡行。
空を見上げたら太陽はまだ出ていない。
本流を少し歩いて西ノ股へ入ります。
穏やかです。昨日の濁流が嘘のようw

 
 岩の質が面白く、白や青や黒に黄色と色々な石がある。
ナメをえぐった淵がある。
 深い釜を持ったナメ滝が出てきました。 
西ノ股との出合いはナメが出迎えてくれた。
西ノ股へ入ると少し沢幅が狭まった。
沢の雰囲気を堪能しながらピチャピチャ歩く。
 

F1 左側から高巻く。上部は笹藪。
 するとF1が出てきました。
この大滝は左手の草つきから高巻きします。
 引き続きいい渓相が続きます。
森の中の沢という感じの奥深い沢を堪能しました。惚れ惚れ♪

ブナの森と沢
 増水したら逃げられないゴルジュを通過。
上を見上げるとこんなつるつる。 ここで増水したら助からないわ。
 そしてF2の滝。2段ですね。
深い釜をもった滝でイワナが飛び跳ねた。
ここは右手から草付きを巻きで越える。
なんだか踏跡がしっかりしてたように感じた。



そして次の滝は左側からシャワークライミング。やさしい滝。階段状。
カエルが居た、寝てるw
そしてF4の滝かな?この滝は難しい。ここが今日の核心。
 Fさん先導で行ってもらいましたがハーケン打っても登れず。
ザック置いてSさんが越えてくれました。
ロープで確保され登攀するが、ホールドもないしここはきびしかった。
体を引き上げるためにホールドが欲しかったし、足場が無くて上がれずズルズル滑ってた。
私の力量では登れずロープ掴んだ。
そして右足はハーケンを踏んで上に上がれた。
次の滝もこんな。高さ3mくらいかな?
 えぐられて部分的に深い淵があったり、ナメが綺麗でいやし渓です。
 どこまでも続くナメ~。
次の滝は4mくらいで倒木を利用して越える。フェルトソールですべる滝だったw 

倒木を利用して左手から登る
ここも登れないので、右手から巻き。高さ3,4mくらい。


 この滝も滑った!ひーぃー。怖がりながら。登攀。
こうゆう滝は勢いでスタスタ行くべきなんだろうな。と思った瞬間でした。


西ノ股沢、最後の大滝、上部で2段
そして最後の大滝です。
左手から登攀みたいですが、右手の倒木のある場所がやさしく簡単に登れた。
上部2段の滝で上は滑りそうなので確保されつつ登った。
そして黒い岩のまだらのナメが続いた。
 沢幅は狭まり、急に傾斜がきつくなる。
 二股に分かれる場所が何度も出てくるが忠実に本流を攻める。

 この辺から天候が怪しくなり本流をつめると沢が涸れて、右側へ進路を取って登る。
登ると笹薮が生い茂っていた。藪こぎして山猫森のコルへ詰めあがる。
ここからはSさんが先頭で藪こぎ。虫が顔に付いてくる。
立ち止まると顔にわぁーーーっと集ってくる。
必死に払いのける。
現在位置確認の為立ち止まると顔に虫が来る。
皆は平然としている。私だけに集まってる様子!
次第におでこに痒みが走る、首筋が痒くなる。
顔をこすると小さい1~2ミリ程度の虫がくっついた。
犯人はコイツ。
小さいから刺された事に気づかない。
首筋も痒いと思ってカリっと引っかくと血の塊が取れた。
カッパを着てたので顔ばかり狙われたし何故か私ばかりが狙われたのだろうか?

それでも藪こぎは続き現在位置を2度程確認しながら保呂内沢の本流へ下る事ができた。
雨はやまない、緊張しながら沢を下る。
私は顔をやられて気分的にシンドイ。
払っても顔にやってくる。沢は水が濁って足元見えず歩きにくい。
それでも慎重に歩かねばと歩き、集ってくる虫を払って歩いた。
幸い沢水が冷たくて気持ちよく顔を洗いながら歩いていた。
沢で沢山花を見たけど余裕無く、撮影しなかったけどトリカブトが綺麗に咲いてた。
下降しやすい沢でした。
そして2段の大滝があるだけであとは緩やかに沢を下れます。

この滝は懸垂下降で右岸の草付きから下りた。
そして西ノ股沢との出合いに到着した。雨はもう止んでいた。

無事にBCに戻ってきた。
突然の雷雨は昨日よりは降らなかったようでよかった。
二日間、雨に降られてしまったけれどいい経験をした東北の沢となったのでした。
戻ってさっそく夕食の支度。
私は釣りに下流に行ってみたが魚影がありません。
というか、水が濁ってて分かりません。
これじゃぁ、毛鉤じゃわからんだろうと諦めた。
全身濡れて寒かったのですぐ戻った。



二日目はOさん食事担当でスパムとたまねぎの洋風煮込み、サラダ、スープだった。
とっても美味しかった。
Fさんが焼き茄子もやってくれて美味しかった。
夜は焚火をして、焼き芋も食べた。

翌日は朝、釣りに上流へ行ってみたが魚影がなかった。
結局釣果ゼロ。
朝ごはんを食べて撤収し、保呂内沢を後にした。
帰りは熱を持った顔が頭痛し気分悪くなった。
温泉は鳴子温泉のすがわら旅館で入った。500円でした。
ここの風呂はお湯がヌルヌルしていて、ずっと肌がすべすべしていていい温泉でした。
もちろん顔面お湯に付けまくった。

Sさん撮影、顔を冷やし中。
気になった怪我した足は、まだ沢の遡行中はテーピングをしていています。
もうテーピング無くても大丈夫そうだったと感じた。
でも、癖にしたくないからテーピングしてた方がいいのかなぁ?とも思うのですが。
どーなんでしょう??個人的にはコスト高いのでテーピングやめたいw
その判断がよく分からないのでした。

沢は本流は穏やかで癒しの沢。
西ノ股沢は滝が何個も出てきてブナ林の中のナメ、山深い沢を堪能できた沢だった。
滝はどれもやさしい滝ではない所がまた、登りがいがあったように感じます。

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