中川川水系 地獄棚沢

前から「行きましょう」と言われていた地獄棚沢ですが、
山の仲間SさんとFさんと遡行してきました。
足を怪我してからFさんとは1ヶ月ぶりの同行で楽しみにしていました♪

大滝沢のゲートの所に車を止めて最初は一般登山道をてくてく歩きます。
登山道を外れて大滝沢を歩き沢靴に履き替えます。
地獄棚までの沢歩きは何度か歩いたことのあるコースで、大変思い入れのあるコースです。
それは地獄棚が好きだからです。
 大滝沢を歩いて堰堤を越えます。
沢の水はちょっと少ないです。
あと、この茶色い土が今回は釜に沈んでいて気になりました。
普段、白い砂だったような気がするんですが、、、。 
 地獄棚の手前で沢が右に大きくカーブします。
そこからの渓相が私は好きで、ナメを歩いて好きな模様の石があるんです。
そして大きめな淵があってナメ滝を越えると地獄棚がどーん。
っていう現れかたも好きなのかもしれませんw
いつもなら滝を見物して右の経路から登って一般登山道へ戻るのが
私の定番お散歩コースですが、今日は地獄棚を登るんです!
 地獄棚50m、2段の大滝です。
噂に聞くと「巻きが悪くて二度と来たくない&トップは嫌だ」とFさんから聞く。
いつ見ても好きな滝です。
 それでは2段になってるところまで登攀です。。。
ヌメヌメひどくてアクアでは怖くて中断。降りてきたw
仕切りなおして右側の草つきから巻きます。
 巻きは3ピッチでロープ2本使用し登攀。
最初は思った程の悪い巻きとは感じません。
自分の番まで待っている間に落石。ここの巻きは落石もあるので気が抜けません。
そしてその上は木に掴まったり、笹を束で掴んだりで体を引き上げ垂直な所を登った。
3ピッチ目の支点取った場所から登って来た所はここ。
後で話しに聞くと、前回と登った場所が違うようですw 前回はもっと右よりで登ったようだ。
バイルがあった方がいいと言われたので持ってきたバイルは結局使わなかった。

 3ピッチ目の出だしは笹がやっかいで、自分の短い足で木をまたぐのも大変でした。
この巻きは怖い&悪い。そして懸垂下降で沢へ戻る。
そして沢に下りて見えた光景は淵を目の前に奥に滝が見える渓相。(トップ写真)
 地獄棚沢の落ち口をのぞいてみた。
凄く楽しくてワクワク♪
 どうやら前回より淵が埋まったようです。

 最初のナメ滝を越えたら、今回は私にリードをしてもらうと言われてたので緊張します。
 この滝を水流の中を登って行きますが途中でどう登っていいのかわからずアタフタ。
そして、詰まった。。。w
左の緩いところから登り始めてみたら水流から離れたらヌメヌメあるし、
掴んだ岩が全部取れる始末。。。ヒャー。
と内心、訳わからなくて兎に角登るしかないじゃんと思って登ってみるけど、
「無理しないで」の声がかかり途中でストップ。
やっぱり水流の中をうまくフリクション使って登るべきでした。
後で気づいたのですが私が止まってた場所には残置ハーケンがありました。
登ってるときは躊躇しちゃダメなのかな。
とにかくホールド探して安全な登り方を見つけることが正しいのよね。。。
 そしてFさんが登ってきてくれたけど今日はフェルトソールだった為、
ツルッと滑ってウォータースライダーで振り出しに戻っていました。。。
怪我が無くてよかったですけど、大丈夫かな。。。?怪我って後で出てきますからねぇ。
とりあえずFさんが結局登りきってくれたので確保されてここは超えることができました。
 次の滝も簡単だから登る?と言われたが、正直ビビッてトップは遠慮しました。
微妙なヌメヌメがちょっと怖いんですよね。
今度からタワシを常に常備しようかと思いました。。。
 最後の滝は階段状になっていてガバが多い楽しい登攀の出来る滝でした。
 最後の滝が終わるとすぐ沢が二股に分かれて右へ進路を取ります。
そうすると水量は減り、ナメが出てきて水の細い滝が出てきました。
ここから作業経路を使って一軒家避難小屋へ出ます。
 右に入って出てきた滝。
 作業経路は倒木が道を塞いだりしてましたが、経路は明瞭でしっかりした道でした。
 一軒家避難小屋に到着し、沢靴を履き替えて下山開始。

リードは出来なかったけど、地獄棚沢はなんだか特別な沢の思い出となりました。
2回目となると大滝の巻きは嫌だけどまた来たい沢でした。
ロープ2本あると3人で登るにはスムーズに登れると感じた。
2本あればリード、セカンド、最後は支点回収して登ってくるだけです。
そして、足にはテーピングは付けているが、
怪我した足に不快と感じることなく怪我する前の自分で沢を楽しめたから
大滝の巻きも痛くなくて楽しく登ってしまった。
     

コメント

  1. らえさん

    桐山です。
    地獄棚の登攀、お見事です。3ピッチのビレイの支点は
    立木でしょうか?ロープもブッシュに絡まったのは?
    ビレイヤーも上級者でないと難しいですね。

    らえさんの写真を見ますと、明らかに岩慣れした人の登攀。
    私にはとっても無理ですね~。地獄棚の上流の滝も難しそう。
    写真を見るだけで、しっかり堪能させていただきました。

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    1. 桐山さん、こんにちは。
      地獄棚の巻きは、私達が今回登ったところよりもっと右にも巻き道があるようです。
      そこは立木の感覚が離れているのでバイルがあるといいとの事でしたが、今回は、滝よりなルートを取ったのでバイルは使用しなかったです。
      立木が適度にありますが、岩が脆いこともあってグラグラな立木もありました。
      垂直なので体を引き上げるのに木を掴めますが、笹も束で掴めば安定しました。しかし、強度に安全性はないです。
      岩は触ると意外とボロっと取れるらしく、落石あり。トップが登ってる時もパラパラ落石。。。
      ロープはブッシュに絡まる事は無かったですよ。
      3ピッチ目のビレイ支点も立木です。
      すべて中間支点も立木で取りました。心配だったらスリング多めで挑んだほうがいいです。

      大滝から上は難しい滝はないです。
      今回ヌメリが多かったのがやっかいですが、登攀的には優しいと思いますよ。
      ガバもあるし。
      特に最後の滝はガバガバだらけで安心でした。

      私は3番目に登ったので最後は支点回収しかしないのでビレイはしてないんですよ。
      ロープの使い方とか沢登りだけでは思いつかない岩登り技術が役立ったようです。


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