北丹沢 黒岩の頂きに立つ

「奥野幸道丹沢資料コレクション」の中にこの写真があります。
奥野さんの奥方が黒岩の頂きに立っている。
なんともカッコいー写真である。
こんな写真を見たら、ここに立ってみたくなるでしょう?
と、言う訳で、tetuJA11さんと黒岩探索をしてきました。
 
 

天候が不安でしたが、今日は天気が良さそう!
☀になりそな予感です。

神ノ川周辺の山々は好きなんですがどうも遠いw
長者舎の手前の鎮鐘山の登山口からスタートします。
左手に井戸沢を見ながら尾根をジグザク登ります。
最初は緩やかですが、次第に急峻な登りになります。
ヒーコラ登って、ふと立ち止まると黄色い紅葉が綺麗でした。
心配していた天気もサイコーです♪
空が青かった。
急峻に登ると、もう山頂が見えてきました。
ここから登ってきます。
こんな看板、前回来た時には無かったけどなぁ。。。?
と、感じました。
鎮鐘山(かねつきやま)900.2m 到着。
折花姫の祠もあり、鐘も健在。
早速鐘を鳴らします。
この鐘、本当にいい音なんです。
いい鐘です。
私はこの鐘がお気に入りです♪
さて、ここから大室山方面へ向かいます。
まだまだ登ります。

前回、下りで使用したこの尾根ずいぶん急に下るわぁって思ったのと、
グズグズの土が大変苦労した記憶があります。
しかし、今回は地面の土が濡れて固まっていたおかげで、
ロープの張られた箇所でもかなり登りやすくなっていました。
ロープが設置されてる箇所が3、4カ所ありますが、掴まなくても通行は出来ます。
すると、尾根の途中で、岩峰が見えます。
「あれ?黒岩じゃない?」
と、言うも、てつさんは偽ピークにだまされて、まだまだ先だと思ってスタスタ。。。w
私も先を進みますが、しばらくするとおかしい事に気づく。
私は以前、歩いてる尾根。
景色も感覚も若干覚えてます。
これをどんどん進むと、前回登ってきた尾根の分岐にまで行ってしまいます。
やっぱりさっきの岩峰が黒岩なんじゃないか?
と疑い始める。
一旦ここでお腹ペッコリなので休憩をしてこの辺を探索する事にします。
 標高と参考にしていたイガイガさんのルートを再確認。
登山道を少し上がり崖になっている方へ探索すると、あっさり黒岩をてつさんが見つけたw
 個人的には薮漕ぎしたりと見つけるのは大変であろうと覚悟してたのに。
あっさり見つかってしまい、ポカーン。
お互い拍子抜けしておりましたw
さて、ここからはてつさんのお助けにより黒岩の頂きを目指します。
目印はトラロープ。
これを使って下へ降り立ちますが、
足下の岩が、意外と動くので気をつけながらトラバース。
木もグラグラするのがあったりです。
トラバースして黒岩へ近づきます。下はこんなとこ。
そして、黒岩に近づく。
 これが噂の刃渡り。
目の前に広がる景色、怖がりながら顔を上げたらすべてが目に飛び込んで来た。


「あぁ、これが奥野さんの見た眺めか。。。」
あの写真の撮影日は
昭和41(1966)年11月13日だそうです。
あ、ちょうど、45年経過して、我々はこの頂きに立ったのだ。
45年後の景色はこんなです。
でも、45年前の景色は奥野さんしか知らない。。。
 奥野さんが立った時の景色はまだ植林が植えられたばかりの時だったそうで、
この辺の黒岩の周辺も今では杉が生い茂ってますが、昔は丸ハゲの山だったようです。
正面に姫次と蛭ヶ岳、左に袖平山〜風巻ノ頭の稜線、ヤタ尾根の稜線。
北丹沢がバッチリ見えました。眺めは最高です。
てつさんがロープを張ってくださり、支点を打ってくれました。
待ってる間セルフビレイしてぽかぽか光合成。
でも、南面側は落ちたらグッバイですねー。
ここからの眺め高度感バツグン。
黒岩自体はナイフリッジの岩で真ん中の窪みの所が、怖くて足を思い切り置けない。
バランス感覚が必要。
誤って南側に落ちたらと思うと怖くってヘッピリ腰でした。
怖がりながら慎重にプルージックで渡ります。
このヘタレっぷりで。
お尻ついてズリズリ、ノソノソ渡るw
城山でのマルチピッチ以来の恐怖到来である!www

やっと黒岩の頂きに立つ。
下がすり鉢状に見えるので、絶景である。
早速、奥野さんの撮影と同じ風に撮れるか検証する。
てつさんが戻って上から撮影してみる。
 木がジャマであったw
でも、あんなふうに壮大な感じには写ってない。
色々試すが同じようには無理でした。
どうやら広角レンズが必要みたい。。。
座ってるといい感じに。
色々撮ってくれたんですが、まぁ、こんなもんでしたw
てつさんは撮影に行ったり来たりしてたので、刃渡りを小走りで渡れるようになってました。
ほんと、彼は身軽ですねぇ。
たっぷり黒岩で遊んだので、
さて、戻るとします。。。
 しかし、戻りの刃渡りでプルージックが短くて手を離せなくて怖くなり、
セミになってしまったw
ちょ、ちょ、ちょー、怖いwww
 とりあえずイモムシでズリズリなんとか戻って来たwww
あの細いところに足を乗せる勇気がなかった。。。
バランスを必要とする。
でも、アクアステルス履いてたからよかったけど、登山靴じゃ絶対滑りそうw
風も出て来て寒くなって来たのでそそくさと下山する事にした。
こうして黒岩を後にした。今度は一人で遊びに来たい。

さて、下山はまた、同じとこを戻ります。
途中あった経路の分岐から下山とします。
 「立石建設至る」の看板、以前来た時にはこんなもの無かったですね。
こんな目立つ看板。。。
踏跡は明瞭で歩きやすい尾根ではありますが、道中、枝に足を取られて、
キャーキャー騒いで下山。
眺めのいい場所から、植林と自然林の違い。

沢の音がして来て苔むしてくると沢に降り立つ。
経路は、井戸沢の左岸へ下山して来た。
 小さな沢で、落ち葉が積もっていい渓相だった。
 行きに通過した看板、下山して来た所への目印だろう。
 下山したら空がスッキリ青空、この時間に黒岩にいたらまた違って見えただろう。
 ススキが風に、揺れていた。
11月も半ばなのに今日は暖かい一日で、いい陽気だった。
北丹沢、好きなんだけど遠い。

てつさん、ロープ確保お疲れさまでした。
ありがとうございました。
また、お願いします。

※一部同行者撮影写真を使用しています。

コメント

  1. raeさん、お早うございます。

    黒岩、いいですね。あのナイフリッジを渡ることが出来るraeさんには、尊敬のまなざしです。

    高度恐怖症の私には、tetuさんがザイルを渡してくれたとしても、一歩が出ません。

    それでも、前々から行きたいと思っていた黒岩の根元まで訪れたいですね。

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  2. yamajinnさん、こんばんは。
    黒岩、簡単に見つかるので是非行ってみて下さい。
    鎮鐘山〜大室山へ行く稜線をちょっと外れたらありますから。
    あの、刃渡りを渡るのは良かったですが、戻るとき怖くて固まりましたw
    あそこは誰でも怖いと思います!

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