梅雨入り前の中川川水系 鬼石沢
F2の滝上 |
本当は幕岩へ行く計画でした。
何故か私が岩の予定を決めると雨が降りやすいです。
これは私に岩を行かせないイタズラなのでしょうか?
折角の機会だったので早朝判断とし、代案は西丹沢の鬼石沢を途中まで歩く事にしました。
結局、鬼石沢のF3までを往復するという沢歩きをしてきました。
本日のメンバーは山の仲間SさんとKさん(H山岳会) と遡行です。
大滝橋からゲートを越えて、林業の人がよく車を止めているスペースまで車で入りました。
雨はしとしと?いやぁ、普通に降っていました。
待っていても止みそうにないくらいです。
どしゃぶりとまで言う程の雨でもなかったので、
雨具を着用し支度を済ませて登山道を歩き始めました。
相変わらず大滝沢は綺麗で私は結構好きです。
自分にとっては身近な沢と感じる場所で思い出深いです。
まだ、登山を始めた慣れてない頃、畦ヶ丸から大滝橋まで歩いた一般的なコースは
今まで歩いたコースとは特別に感じて
最後まで沢沿いを歩けるコースと最後は温泉(ぶなの湯)に入れる所が満足でした。
途中の本棚沢で登攀しているグループを見物した時は、
「そんな山の楽しみ方があるのか!」と、ビックリしながら眺めていたのを思い出しました。
まさか自分が後に同じような事をするとは思いもよらなかったですがねw
沢沿いを安全に登山道で歩き、一軒家避難小屋まで行きます。
小屋で沢の支度を済ませて鬼石沢を歩き始めました。
遠くでは鹿の鳴く声が数回あり、人の気配はまったくありませんでした(当然かw)
いつも通過で通り過ぎる沢ですが沢を歩くと西丹沢らしい花崗岩、閃緑岩が綺麗です。
やっぱり西丹沢はヒルも居ないし好きだなぁと思います。
雨粒は木々の間から落ちて来ていますが、
うっすらと厚い雲の合間から太陽も覗いてくれました。
遡行中はいつの間にか雨は止んで空が明るくなっていました。
F2 |
鬼石沢は登山道から大滝沢支流を歩いて行くと地獄棚に突き当たります。
地獄棚を目の前にし、右から流れ込んでくる沢の奥にこの鬼石沢のF1の滝、
雨棚がひっそりとあります。
雨棚からはじまるのが鬼石沢です。
「F2リードする?」
ええっ?
突然言われてちょっと焦りましたがやってみたい気持もありました。
一軒家避難小屋から沢を歩いて堰堤を越えた先を少し歩くと
3mくらいの小滝がかかり沢が左へカーブするとF2の滝が現れました。
開けた幅広な滝で10mくらいの高さか。
釜の深さはそんなにないので落ちたら腰でも打ちそうです。。。^^;;
と、思いながら取り付いてみます。
スタンス多めですが茶色い垢があって慎重にゆっくりと登りました。
内心怖いと感じますが、「怖いなんて思ってる余裕無しで、先ずは落ちずに登る事」
を心に抱きながら登りました。
ヌメヌメ嫌なので流芯近くに寄っていたらシャワーで冷たかったです。
冷たいし、水しぶきで視野を阻まれるしでちょっぴりテンパってしまいそうでしたが、
途中に残置ハーケンがあるのを見つけて、ロープをかけた時は一瞬だけホッとしました。
まだ登り続けると怖さが出て来ますが落ちる事無く登れました。
滝上へ上がると支点探し。
木の支点があるが高さがあって遠く、ビレイしにくそうと先を見てもビレイできそうな所がない。
岩もない。ウロウロw
やっぱり木しかないと、カラビナ投げてスリングかけたはいいが、短い。。。
うーん?と、困ってる間にSさん登って来たw
結局、スリングの掛け方が悪かったという事で、ダメダメっぷりでした。。。
今まで、沢は連れて行ってもらってた事が多く、
支点の取り方とかは「なるほど」と思って見ていた程度。
実際に自分でしていかないと身に付かないし、
ビレイのしやすさ、しにくさの理解も実際の現場でないと出来ない経験なのだと感じました。
F2を過ぎるとすぐF3が現れます。
綺麗な釜をもったこれも2段10m程の滝で、なんとひょんぐりしてました。
ひょんぐりラッキー♪
自分の中で、ひょんぐりはラッキーな物と勝手に思っているんですけどw
今日はラッキーだなぁと思いつつ、Sさんが登るのを見ていて、
「なんだかちょっと嫌らしそうだなぁ、あの辺!」と、思いました。
自分の番になってみたら、しっかり持てるホールドがなくて足で上がらないと登れない滝でした。
そこまで難しい滝ではないのですけどね。
水が冷たくて冷たくて、ジーンと足が冷えました。
セカンドで上がって次の人をビレイするため固定ビレイするのにここでも戸惑ってしまい、
段取り悪く。反省。。。
「仕組み」はわかっていても、「現場で生かす」事が出来てないので、
やはり、もっと実地での経験が必要だなぁ。と感じました。
この滝から尾根に出て車まで戻りました。
沢に居た時間は1時間半くらいで、12時半くらいには下山できました。
下山したらスッカリ青空で天気回復、いいお天気☀でした。
やっぱり、私が沢に行かないと晴れないのか。。。?なんて密かに思ったのでしたw
浮雲に入って2ヶ月たったけど、ダブルロープとつるべでの登り、
支点や確保、セカンドビレイと、一応は出来るようになった。
これは積極的にSさんが教えてくれた結果でもあるし、
自分も家で練習、意識するようになったからでしょうか。
前の自分だったら何から手をつけていいのか分からないし、
教えてくれる人もいなかったのでずっと何も出来ないままだったかも知れません。
山を楽しむ目的、計画、グループで山行する楽しさや重要さも、
今程考えはしなかったと思います。
誰と行く山なのか?誰と楽しむのか?何を楽しむのか?思い出や経験は?
「それが浮雲の楽しさだ」という事を少しずつ感じているみたいです。
がんばりまーす♪
♣今日はヒルもいないのでめんどくさかったからネオプレーンソックスを素足で履いたのですが、やっぱり緩いなぁと感じました。靴下履いて調整したほうがフリクションで登るとき力が入りやすいや。と感じたのでした。
今度から沢靴は23センチ買おう。。。
2足目の沢靴、忍者履いて沢へでかけるのを密かに楽しみにしています^^
昨日は雨模様にも関わらずお付き合いしていただきありがとうございました。
返信削除西丹沢の沢にも楽しそうなところがたくさんありそうですね・・・。水温はちょっと低めでしたがいろいろと新鮮で楽しかったです。機会があればまたお誘いください。
E.Kさん、おはようございます。
削除こちらこそご一緒出来て良かったです。
考えてみれば、水無川以来の一緒の山行でした。 岩やサンスポには何度か一緒でしたけどね。
また、お誘いします!宜しくお願いします(^^)