阿弥陀岳 広河原沢左俣

アイスクライミング始めて2週間と2回目。
アルパインアイスでも初心者が行く場所は他にも沢山ある。ゲレンデ的な場所だってある。
でも、今回は2回目にして自分自身にはハードな内容だった。
身の丈に合ってない内容といえばそうかもしれない。
目標としたことを成し遂げられたのは仲間が居てこそだった。

 道の駅小淵沢にて、今週も車中泊をするw
先週とはガラリと変わって道の駅の気温は暖かい。
シュラフの上に毛布が無くても快適に熟睡できた。
眠りが浅くなると車が揺れてることにしばしば気付いて目が覚めてきた。
目覚ましが鳴るよりも早く起きてしまったが、10分前だったし起きてシュラフを片付ける。
先週はひんやりしていたのに朝になっても暖かい。
まだ暗い内に道の駅を後にし、船山十字路へ向かう。
駐車場へ到着するとすでに沢山の車が停まっていた。


メンバーは山の仲間のSさんと広河原沢左俣へ向かう。
Sさんの提案で本当はクリスマスルンゼに行く予定だった。
現状で氷の状態が悪そう(私には難しいかも?)だという情報と、
人が多いと練習にならないかもしれないという所から、
左俣の下の大滝までとし大滝見物後は中央稜経由で下山。
タイムリミットも考えての行動となった。

今日のテーマはアルパインアイス的なルートを経験する事。
前回、寒すぎてあまり練習も出来なかったし登れなかったので滝では積極的にロープを付けて登ることとした。

6時半頃、明るくなってから林道を歩き始めた。
同時刻に出発したパーティが居た。どうやらSさんの知人であった。
某山岳会であった。どうやら同じ目的地のようだ。

歩き始めると見慣れた景色と、阿弥陀岳が朝日に照らされてた。
今日はいい天気。
歩いてるだけで暑くてウェアを全開にして通気を良くする。
こんなに暑くなるとは。。。。
先週寒かったから寒いかと思って暖かにしたのが失敗した。。。

こうも暖かいと雪もだいぶ溶けたようで、先週真っ白だった山の肌は、所々雪が溶けて白×黒のまだら模様。
沢山の人が入ったかのようにしっかりと踏み固められたトレースを辿る。
沢を歩き始めると、氷の塊から溶けて水が流れているのを発見する。
まるで癒しの間接照明のように水の動きで氷の色が変わっている。

岩小屋になってるような場所が多く、そこから大きなつららが目にとまる。
綺麗だわー。
よく見るとヒビみたいな模様が出来ている。
コレって急激に冷えると出来るシワなんだっけ?

歩きなれない私は早くもヒーコラ。
てくてく牛歩ながらも必死でSさんに着いて行く。
そして左俣のF1に着いた。
ここで装備をすべて準備する。

氷は出来ているけど不十分で、氷の下は水が流れていた。
私が支度にもたついてると、Sさんは早々にF1を登ってしまった。
しまったー。どう登ったか見れなかったー。。。
案の定、注意される。
支度が遅いこと、リードの登り方は見ておくこと。
おかげで最初からお助けロープは付けていたものの、体制が悪くて手袋が水に。。。
まぁ、そこまで濡れませんでしたが。
ぐいぐいロープがテンションかけられ右腕が引っかかり自由が奪われるし、最初からヒーコラ。
すでに私はグッタリだったwww

F1を通過し河原歩きになる。
氷の下は水が流れていて沢登りみたーいwww
でも、氷割れないのかな?とちょっと緊張しながら歩く。

余裕が無かったので滝の記憶が曖昧ですが。
F2は5、6mくらい?
お助けロープを付けて登る。
目の前に行ってみると結構立ってる気がするんですが。。。
言われた通りにアックスを打ち込む。
しかしダメ出しばっかりである。

脇をしめて登る。
頭では分かってるけど体がそう動かない。動いてないようだ。
もどかしい。

続くF3は10mもなさそうな滝。
アイスだと滝の高さがどれくらいなのか?っていう印象が曖昧になってしまう。
ここもお助けロープ付けて登る。
支点の取り方についても指導を受ける。

本来、ロープを出さずにみんな越えて行く滝ばかりだが私は全部の滝にロープを所望。
一ヶ所だけナメ滝はロープ無しで登ったが、意外と方向転換に時間がかかり、またもやドヤされる。。。
途中の滝でスクリューの回収の練習もする。
クルクルクル。
 
そしてF5。
ここを登ってると後続パーティに追いつかれた。
ここでは滝の途中でのトラバースが個人的に上手くできたので楽しかった。
しかし、後続パーティーも登ってくるので最後焦ったw
登りながら水が流れる音が聞こえるのがまたいい。
冬でもやっぱり沢は良い。


 CS滝は大滝よりも核心部だと言う。
後続パーティーに先を譲った。見ているとかなり大変そうだ。
ここでもお助けロープを出してもらう。
そしてまた後続パーティーがやってきた。急いで登らなくては。。。
と思うが足が短い&体固いのでなかなか難しい。
例年だとここはもっと雪があって登りやすくなるそうだが、今日は雪が全然なく体全体で登る。
ここを越えて後ろを眺めると景色がよかったー。


そして下の大滝へ到着。
下の大滝も例年より氷が少なく貧弱だとSさんが言った。
登っているのを見学しているとまた後ろから別のパーティーがやってきた。
少し見物し、ギア類は引っかかるので片付けて中央稜に出るためトラバースを開始する。

ツボ足になってSさんの後を追うが、傾斜のあるところは雪がズブズブ。。。。
登れず足場を崩す。エイヤとアックスを刺しては登って、足跡を追うがどんどん引き離される。
いかん、これは遅すぎる。。。と、思うけども力が出ない。
ゆっくりだったけど、止まらず足跡を追った。
すると中央稜へはポンと出た。
視界が急に開けてポカポカしていた。

手を差し伸べたSさんと握手をして達成を喜んだ。
中央稜はトレースがついてなく、アイゼンにダンゴがよくついて歩きにくかった。
早目の時間に車へ戻ることが出来た。

今回は自分には厳しい内容だったけど、色々と勉強になった山行となりました。道具にしろ、仲間が良くしてくれたのでアイスをこんなに早く経験できたのでした。
自分の成長を一日でも早く皆にお返ししたいと思ったのでした。
そして天気が良くてよかったー。
やっぱり山は晴天に限るね。




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