笛吹川東沢 鶏冠谷右俣

今月の会山行はTさんの予定により岩が中止になり沢に変更。
本当は谷川岳のナルミズ沢の遡行予定でしたが、これまたTさんが泊まりでは行けなくなってしまい(汗
代替えで日帰り沢登りを私が提案したところ。
奥秩父、鶏冠谷右俣へ行くことになった。

今回のメンバーはTさん、Fさん、Sさんの男性陣3人と女性は私一人である。
足でまといにならぬようがんばるっべ!
ワクワクしながら当日を迎えた。

西沢渓谷駐車場に7:30頃到着。
トイレはここにあるので入ります。
この後、西沢渓谷入口付近でもありました。
西沢渓谷、吊り橋があってステキ♪ いつかは散歩してみたいと思う。
この手書きの看板、乾徳山の前にもありましたがいいですよね♪
今日は沢登り。
観光客がチラホラいる中先を急ぐ。
すると、鶏冠山と書かれた看板の尾根を進みます。
しばらくすると開けた河原へ出た。
鶏冠山へ行くにはこの沢を徒渉します。
先に単独の男性が靴を脱いで徒渉していた。
我々はここで沢装備に変身する。

今日の天気は☀沢日和。
じゃぶじゃぶと水へ入ると思った程冷たくはない。
今日は気持ちのいい遡行が出来そうな予感がした。
小滝を超えながらまだ見ぬ道の世界へワクワクしながら先へ進む。
 しかし。。。 Tさん、早いっ(汗
必死で着いて行く私も小滝を越える。
Fさんは相変わらずみんなを撮影してくれるから凄い。
今日の私は撮影の余裕があんまりなかったw

 道中で遡行図を見ていたらTさんが、
「今日はしょっぱい場所が二か所ある。」と、言う。
その、一回目のしょっぱい場所に辿り着いた。
魚留滝である。
水しぶきをあげて流れ落ちる豪快な滝であった。
まさに、シャワー。
しかし、濡れると少々寒くなるw
ここは右に高巻き出来るようですが当然登攀します。
久しぶりの緊張感。
登れるかな?!と、ドキドキしながらTさんの合図を待つ。
最初に私から登り始めた。
しかし、この滝で私は今日の気力も体力も大半を使い果たすハメになると共に、
パニックに陥事になるとも知らず登り始める。

水流の右側を登るが真ん中あたりまではなんとか登れる。
そこからツルツルの岩の隙間に足をおいて踏ん張って、
Tさんの付けてくれたシュリンゲ(二カ所)に掴まり体を引き上げる。
体が引き上がったらシュリンゲに左足を入れて、
右足もシュリンゲに足を入れて安定させればあとは上がるだけの登攀だ。
しかし、そんな難しいの私には容易にできる訳もなく。。。
モタモタしていたらずんずん右足が岩の隙間にすっぽりハマる。。。

「あ、挟まってる」
右足が見事に挟まる。抜けない。。。抜けないよー!
シュリンゲに必死にぶら下がり抜こうとするが不安定な場所なので力も満足に入らず抜けないw

ガーン。

こうゆう時っていろんな事が頭に巡ります。
このまま落ちて大けが?
擦り傷だらけ?
いやいや、マジで抜けなくて救助沙汰?

必死に抜こうと、足が挟まったと声を出す。
上にいるTさんの顔が見えるのに上に上がれない。
きっとあの時の私は壮絶な顔をしてたに違いないwww
右足はやがて震えだす。恐怖を感じた。
最悪の場合まったく抜けないくらいにハマってしまったらどうしよう?
うー、パニくってるよ私(汗
ずっと足が挟まって抜けないのを上に居るTさんが降りて来て抜いてくれた。
あの状況で降りて来てくれるのも凄いけどw
 
足の置き場がないのでそこに置くしかなく。。。しかし、抜いてくれたのにまた挟まる訳です。。。
どうにもこうにも行かず、降りると伝える。
しかし、また動けば動く程キツくハマってしまって動けなくなりそうになる。
再度パニクる。
Tさんが「ロープ掴んでいいから!」
と、言うのでロープに体を預けてなんとか抜いて。
その体勢でなんとかシュリンゲを掴んで体が上がった。
もう、必死だったからどうやって登ったか鮮明に覚えてない。
ここはツルツルの岩の間を足がかりにして、
左の岩にリングボルトが2か所打ってあるのでそれを使って登攀する訳である。

シュリンゲに足を入れて体を引き上げればあとは上に上がるだけだったんだけど。
みんなと手足の長さが違うからかな?
力も無いしなかなか出来なくてパニくってた。
なんとか足掻いて体が上に上がったけど、
今度は足をシュリンゲに入れる前に架け替えしなくてはならなく、かけ替えできる程体制に余裕がないw
最初っからかけ替えも忘れてたし、もーグダグダ。
マジ、もう駄目だ。
でも、落ちたくない。。。

必死な私にTさんが「かけ替えしなくていいからそのまま足を上がっていいよ!」と、言う。
必死に左足を入れ込む。そして右足もシュリンゲに入れてやっと体制が良くなる。
かなりヒィヒィしている自分に自分が驚く。
でも、そこから先も気が抜けない。
なんだかヌメっている岩で足を置き、必死にホールドを探して掴んでやっとこさ上がった。
ロープから体が離れたときの安心感ったらこれ以上ない安心感。
あぁ、なんとか登りきれて良かった!
そう思えたのでした。
ここで私が時間を取ってしまい、下に居る人には寒い思いをさせてしまった。
ごめんなさい。。。
滝の落ち口、安心しながら最後の登攀者Sさんを待ちます。
しかし、ここから先も私には酷でした。
最初の登攀でだいぶ体力を使ってしまった為、Tさんに着いてくのがやっとこさ。。。
つかTさん速いんですよねぇ。(汗
ここを越えたらナメと小滝の連続。
 後ろをSさんが歩いてくれて、なんとなく私をフォローしてくれた。
 ナメ滝と深い釜が出て来た。ここで一休みと水遊びする。
再び歩き出してここの沢の名物とでも言うのか?
逆さくの字滝が出て来た。
 ここは右側にある残置スリングを使用してプルージックで登る。

最後はSさんが登ってくる。

引き続き楽しい遡行は続く。

 Fさんへつってます。
私はへつらず上から行くw
 何個か滝を登攀し、やがて左俣との分岐と右側に25mの滝が見える。
ここで唯一登れない25mの滝は高巻くのだが、まぁ、これもこわいこわい。
薮漕ぎみたいなのはいつも丹沢で道迷いしてヒィヒィ言ってるから、
自信のない滝の登攀するよりこうゆう方が楽な気がするけど、怖いよw
 この後も小滝が続き、ゴルジュが続く。
Tさんが言っていたしょっぱい場所、二つ目に到着。
右側から登攀するのだが、倒木がありそれを利用しながら登る。
ここもなんだか滑りそうで怖いw滑ったら滝壺へドボン。ケガするだろう。
怖がりながらもなんとか登りきると、Tさんが
「前は倒木がなかったから、しょっぱかった。」
倒木のおかげで登れた訳である。
その後も30mの滝が現れ、左を巻きながら上がるそうだが、
右からの方が登攀しやすいかと登ったものの、どうやら登りづらかったらしくw
Tさん途中でハーケン打ち込む。
 そして私が後に続いて登ったが、ここで上にTさんの顔が見えたと思ったら。。
ズルッと滑り落ちたw
体勢が不安定になり、そこからお尻つけたまま木のある方へ逃げたw
そこから体制を持ち直してなんとか登りきるw
またもやヒヤヒヤした場所だった。
今日、滑ってばっかりwww
そこを越えると長いナメ小滝の連続で綺麗な場所が広がる。
しかし、うんざりするくらい長かったりするw
ここのナメや小滝でもヌメリがあり、なんだか嫌だなぁ。。。
って、思いながら歩いてたのですが、傾斜のあるナメで足を乗せて渡ろうとしたら
すってんころりんと滑りました。
左側こめかみ付近を強打し、左肘にかすり傷と痣、左膝にはでっかい痣が腫れていた。
頭をぶつけたショックで星が見えた☆
今日の私はやっぱり滑ってばかり。
その後もビビリになってしまい、滑らないようにナメや滝を登っていった。
今日の私は完全にスベっているwww
そして最後の40mの大滝前まで行って、見物してそこから右に進路を取り薮漕ぎに入る。
この大滝の前で集合写真を撮影する。

ここから急登で踏跡もよく分からない感じで付いており、
なんとか踏まれてる場所を辿ってみたら登山道へ出る事が出来た。
下山は徳ちゃん新道を使って西沢渓谷入口まで一気に降りた。
16:30には下山終了した。
下山も速いTさんは一足先に一服してたw
 
今回は沢の恐ろしさを体験し、もっと注意力が必要だと感じた。
そして、久しぶりのハーネス付けた沢登りだったので、架け替えするのをスッカリ忘れてしまっていた。
なんたる勉強不足。
直前までアクアステルスで行こうか?フェルトか?と迷ってたが、
フェルトでも滑りまくりの鶏冠谷右俣であった。

今回は一緒に行ってくれたリーダーTさんはもちろんの事、
Fさんもちょこちょこ手助けしてくれたしSさんも後ろで助けていただいた。
本当に感謝である。
ガイドブック等によると2級の沢だが、
Tさんも「これくらいの沢を沢山行けばある程度の所が行けるようになる」とのこと。

今日の経験で「もうしばらく沢はいいや」と思ってしまったが、
沢登りは季節によってもまたヌメリ具合が違うし、渓相も違う。
また行きたいと思う。
今回は余裕がなくて自分で撮影した写真が少ないです。

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