玄倉川水系 弥七沢左俣

ちょうど1年前、浮雲に入ってからの沢始めの場所はここ、弥七沢でした。

今週は春の寒さに逆戻りと言われ、急激にまた冬の気温へ戻った。土曜日はまだ気温が低く、朝は弥七沢の出合いへ到着するととっても寒いw寒くてやだなーって思ってしまうのだけど、来たからには行きませんとねぇ。
今回、弥七沢の左俣へ入り、小割沢を下降するという計画でしたが、この寒さに「沢の下降はやめよう」と全員が即決でした。
当日、Mさんは残念ながら風邪でダウンしてしまい、SさんとFさんとの3人で沢へ入渓。
弥七沢はアプローチ0分の沢なので好きです。
寒いので私は上下カッパを着込んで行きます。レインウェアのズボンは伸縮する生地じゃないのでなんだか
沢スパッツとの相性悪く今回登りにくかったや。入渓してすぐ堰堤を越えます。
その後すぐ見える1m滝の上に4m滝。左側から登攀。
昨年もあったビヨヨンロープ下がってますが、今回もう1本白いロープがありました。
最初に私が登ろうとしましたが、なんだかヌメヌメしてて怖くなってしまいました。
西丹沢はやはり綺麗です。
表丹沢と全然綺麗さが違う。綺麗な淵に癒されました。
弥七沢は小さい沢ですが、小さいなりにコンパクトで綺麗です。

アルミの脚立が付いている。。。これ?何??
真新しいので最近設置されたようです。景観悪いなぁww
脚立使用せず4m滝を直登。
するとすぐひょんぐりの滝です。10m。倒木は折れたのですね。
登攀するときは右のクラック沿いを登るようですが、巻きます。左から高巻きして最後は懸垂下降で沢へ戻ります。
落石しないように懸垂に気を使う場所です。
すぐ3m滝、ここもビヨヨンロープありますが、A0しないと登れません。
残置ハーケン一ヶ所抜けており、もう一箇所のボルトはしっかりしてましたが、もう一個のボルト近くの残置ハーケンが少し動いてましたwやがて抜けるでしょうw
ここは手前の岩から、ヨイショと取り付いて登る。

本当に西丹沢は白い花崗岩が素晴らしく水の色を綺麗に見せる。沢水キラキラもらいました。
続く10m滝、ガバがあるので楽しく登れますが、ヌメヌメ注意。ここで沢が直角に左へ曲がる。

いいお天気に青空に白い雲。新緑が芽吹いて、ミツバツツジ?かな、ピンクの彩りあちらこちら♪
沢登りの季節だなぁ。 とルンルンです。
そして、3m滝があり、沢は右に曲がると6mくらいかな?前衛にナメ滝を構えた深い淵のある滝に到着。
去年はここでSさんと撮影会をしました。
しかし!

去年なかったケルンが積まれてるし、左側にトラロープと倒木が設置されている。景観悪いうえに、去年より淵が埋まっていた。。。
うーん、もう少し深い淵が大きかったし、際いっぱいまで水があってよかったのになぁ。
ちょっぴり切ない。
あちゃーwwwこの景観には呆れて笑えました。
縄梯子が設置され、しっかりボルトも打ち込まれてしまっている。
あぁ、何もなかったのに沢の景観が悪くなりました。林業か何かが入ってるんでしょうか?
ここは昨年は水流の左側から登りました。

これがCS滝かな?思ったよりも小さく現場ではCSだとは思わなかった。
ここを過ぎて少し歩くと左俣の出合いです。目印はケルンが積まれています。
ここからは水は涸れて涸滝の登攀が続きますよ。さー、気合だー♪
左俣に入って最初の滝は残置支点あります。
探すとガバなホールドあります。でもやっぱり花崗岩の岩は丸くてツルンとしてます。スローパーみたいな感じw
続く滝はFさんがリード。見た目ほど難しくないと思った気がしましたが、リードは怖いですね。ここw
セカンドで登攀したので直登でクラックから私は登りました。楽しい♪
弥七沢は左俣に入ると楽しい岩登りが待っています。そんなに易しい滝ではないですが、苔むす滝を登るのが楽しい。
滝を2、3個越えたところで3m程の滝でトップが1m程登ったところで掴んだホールドがモロッと取れた。
斜め後ろに居た私の左ふとともに人の頭くらいあったでしょうか?落石してきた岩が直撃。
左足負傷。
ジーンと左足の筋肉がマヒしてくるような感じがした。とりあえず患部を見てみると見た目普通。
赤く小さくキズがありましたが、岩にあたった衝撃で皮膚が傷ついた模様。 しかし、見る見るふとももが腫れてくるのを感じた。とりあえず持っていた湿布を貼って遡行を続けます。痛みは思うほどそんなに無く、それよりも左足が思うように動かず曲げれないし、力が入らない。その後の滝は殆どロープを出していただきフォローされながら右足で登った。
まだ、滝場はあるので遡行を続け、最後の脆い滝にたどり着いた。ここの岩が取れて落ちてきたらシャレにならないので危険を感じながら待機。
ここを登りきって右の斜面で尾根に詰め上げようとしますがどこもなかなか厳しい。
どこも悪いのです。あんまり悪いとこ行きたくないなぁ。。。足を負傷していると内心は弱気だ。
なかなかどこも厳しい場所が多く、悪いのでウロウロしてしまったが、前回と同じような場所から結局詰めあがった。

バイル片手に突き刺しながら、私はSさんとロープで繋がれて確保されつつ登りました。
バイルがよく刺さった。尾根に出てようやくホッとした。大きなブナが芽吹いていた。


しかし、まだ災難?は終わらず。。。
今度はピンクテープに誘われ沢に下降してしまいました。
弥七沢左岸尾根で林道まで下山できるのですが、途中の標高720m付近で尾根がわかれており、右に間違って進路を取ってしまいました。ピンクテープに誘われた訳です。
まぁ、登り返せば良かったとも思いますが。ここはリーダー判断。沢へ向けて何度も立木で確保取りながら15mずつ降りる。ここで思ったのは、何時も言われてる事、一人一本ずつロープを持ってること。
もう一人30m持ってれば倍下降出来たので時間も短縮できたのに。
今回はいつもきてるからお助けの短いのしかなかったのでした。

 とりあえず降りた場所はなんと、縄梯子のかかった滝から少し歩いた場所でした。再び沢靴へ履き替えるとします。
遡行した沢をまた下降するとは。。
沢に降りて時計を見ると16時頃でした。そそくさと暗くなる前に下山したいところ。
サクサク沢を下降します。
私は不安な所は確保していただき足の痛みあるけどそんなには痛くはなかった。。ただ、曲がらない、力が思うように入らないのがイラついて、使い物にならない足がこんなに邪魔モノかと感じる。
ひょんぐりの滝は支点があったので無事に下降でき、17時20分車へ戻った。
下山後の焚火する時間はなくなってしまったけど、暗くなる前に戻れてよかった。
1年後に同じ沢へ入ると自分の力の変化に気付く。
まさかの怪我をしてしまったけど、終わってみたら楽しくてよかったと思えた。怪我も経験の一つのうちだと思ったのでした。帰りは最寄り駅まで送っていただき、降りた直後ちょっと歩けなくてびっくりしたwww
あんなに沢で歩けてたのに。
ケガしてない方の酷使した右足は見事に翌日筋肉痛となりました。。。
トホホw

コメント

  1. はっぴー2013/04/16 7:40:00

    らえさん

    足の怪我のことが、記事の途中で出てきたのでビックリしました。
    骨折でなかったのが幸いだったと思いますが、
    かなり腫れていられるでしょうし、暫く不自由ですね。
    でも、前向きに受け止めていらっしゃってイイ感じ♪
    ただ、かばう右足をいたわってあげてくださいね。

    アルミ梯子も縄梯子も作業で尾根に上がるための物なら、
    終わればたぶん回収されるのではないかと思います。

    Tetsuさんが去年下降した時、
    ヤヒチ沢右岸尾根の下方が分かりにくかったので
    ピンクテープを辿ればスムーズに降りられるかもしれないと
    期待したのですが、途中からパッタリ消えていました。

    記事を拝見して、もしかしたら、ヤヒチ沢から入って
    右岸左岸の尾根作業かな?と思いました。

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    1. はっぴーさん、こんばんは。

      足の具合は今日は大分よくなりました。
      結構、すぐに回復しそうです。だんだん、アザが濃くなってきましたけどw
      ありがとうございます。

      沢に作業で入るなんて。
      仕事の人も大変ですねwと思ってしまいますが。

      右岸尾根も分かりにくいですね。
      穴ノ平橋へ下降するほうが安全で無難かもしれませんね。

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